「AIが消したもの」を残す

AIが議事録を作ってくれる時代に、それでも自分の手でメモを残す意味はあるのか。最近そのことを考えています。完璧な記録には映らない「何か」が、後から思わぬ形で回収される。そんな体験をしたことはありませんか。
大橋 悦夫 2026.04.05
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ここ最近、Zoomでのミーティングが終わると、録音された音声ファイルをNotebookLMに渡すことが増えてきました。

ほどなくして、驚くほど正確な議事録が返ってきます。
議論の流れも、決まったアクションも、重要な発言も、過不足なく整理されている。
参加者の名前やサービス名など固有名詞の手直しは必要ですが、それ以外は申し分ない。

ただ、確かにこういうことを話していたな、と思いながら読み進めるうち、ふと気づきます。
あのとき誰かが放ったジョーク、ミーティングが始まる前の雑談といった本筋とは関係がないと判断されたものが、すべて消えているのです。

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  • AIが残す言葉と人間が残す言葉の違い
  • 余情をどう残すか
  • 手がかりは余情でできている
  • モノローグ

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